子供に喘息の気があると言われたのでオムロンのネブライザー(吸入器)を購入しました

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しばらく風邪気味だった1歳7ヶ月の息子。最終的にはアデノウイルスに感染していることが分かったのですが、発熱にも増してひどかったのがコンコンと止まらない咳。長いときで2〜3分、ときには嘔吐してしまうなど、大人でもつらいであろう症状が続いていました。

このことを病院に相談すると、喘息の治療に用いられる吸入薬を処方してもらえることに。吸入薬を用いるにはネブライザー(吸入器)と呼ばれる器具が必要となるのですが、かかりつけの小児科ではネブライザーの貸し出しを行っており、しばらくはそれをお借りして自宅で吸入を続けていました。

しかしなかなか改善しない咳の症状。さらに喘息の気も見られるとのことで長期的な治療も視野に入れ、ネブライザーを購入することにしました。お借りしていた機種はオムロンのNE-C30で特に不満もなかったので、購入するときもオムロンを選びました。

ネブライザーの種類「メッシュ式」と「コンプレッサー式」について

家庭用ネブライザーには「メッシュ式」と「コンプレッサー式」という2つの種類があり、これらの違いは噴霧方式の違いとなります。※医療機関用ネブライザーだと「超音波式」と「コンプレッサー式」の2種類

メッシュ式ネブライザー

超音波振動を用いて薬液を噴霧させるタイプをメッシュ式ネブライザーと呼びます。特徴はなんといっても小さくて軽いこと。乾電池で使用することもできるので、外出時でも気軽に吸入をすることができます。

また本体を傾けても薬液がこぼれないのも小さなお子さんに吸入をさせる際は大きなメリット。価格はオムロン公式ストアで税別24,000円です。

オムロンネブライザー NE-U150

コンプレッサー式ネブライザー

空気圧を利用して薬液を噴霧するタイプがコンプレッサー式ネブライザーです。ほとんどの薬液で使用することができ、操作やお手入れが簡単なのが特徴。

病院や家庭などで広く使用されており、価格がメッシュ式と比べて安価なのも魅力といえるでしょう。オムロン公式ストアで9,000円〜13,900円となります。

オムロンのコンプレッサー式ネブライザー「NE-C803」と「NE-C28」どっちを選ぶ?

オムロン製のコンプレッサー式ネブライザーは現在、NE-C803とNE-C28の2機種がラインナップされています。これらの大きな違いは噴霧能力の差。

噴霧能力とは薬液を1分あたりどのくらい噴霧させることができるのかを表した数値で、この能力が高ければ高いほど吸入の時間は短くてすみます。

オムロン コンプレッサー式ネブライザー NE-C803

オムロンネブライザー NE-C803

噴霧能力:約0.30ml/分
外形寸法:幅約85mm×高さ43mm×奥行き115mm(本体のみ)
質量:約180g(本体のみ)

うちの場合は1度に使用する薬液は3mlなので、噴霧能力が0.30ml/分だと吸入にかかる時間はおよそ10分となります。後述するNE-28Cよりも時間はかかるのですが、そのぶん本体が小型・軽量で音も静かなのがメリット。

別途購入すると1つ500円するキッズアクセサリーが2つ(ゾウ・ウサギ)付属しており、価格はオムロン公式ストアで税別9,000円。ちなみにお医者さんには「これで充分」と、このNE-C803を勧められました。

オムロン コンプレッサー式ネブライザー NE-28C

オムロンネブライザー NE-28C

噴霧能力:約0.40ml/分
外形寸法:幅約170mm×高さ103mm×奥行き182mm(本体のみ)
質量:約1.9kg(本体のみ)

使用する薬液が3mlの場合、噴霧能力が0.40ml/分だと吸入にかかる時間はおよそ7.5分。NE-C803と比較した場合、2分半短くてすみます。

ただし本体の大きさはNE-C803の4個分あり、重さにいたってはNE-C803の10個分。一応キャリングバッグ付きですが、出先で吸入する可能性がある場合は素直にNE-C803か、メッシュ式ネブライザーNE-U150がオススメです。

持ち運ばないのであればオムロン NE-C28がオススメ

言っても聞かない、聞けない小さな子供の場合だと、最後まで吸入をさせるのは至難の業。1分でも1秒でも吸入にかかる時間は少なくするのが正解です。

となるとオススメは、噴霧能力に長けたネブライザーNE-C28。私たちもこのNE-28Cを購入しました。

確実に感じる噴霧能力の恩恵

以前小児科でお借りしていたネブライザーは、オムロンのNE-C30(現在廃番)でした。噴霧能力は3.5ml/分。3mlの薬液を用いる息子の場合だと計算上はおよそ8.6分ですが、体感的にはもっとかかっていた気がします。もしかしたらフィルターが詰まっていたり、コンプレッサーが弱っていたのかもしれません。

そしてそんなNE-C30を使用したうえでNE-C28を使って感じるのが「とにかく早くてラク!」ということ。子供に吸入をさせる際はテレビで気をそらせるのですが、それでも最後までスムーズにいくことは稀です。吸入が足りないと咳がひどくなってしまいそうだし、吸入される側・吸入させる側の負担を減らす意味でも、噴霧能力は高いに越したことはありません。

メッシュ式ネブライザー NE-U150の噴霧能力ってどうなの?

オムロンネブライザー NE-U150

噴霧能力:約0.25〜0.90ml/分
外形寸法:幅約38mm×高さ130mm×奥行き60mm(本体のみ)
質量:約120g(電池含まず)

メッシュ式ネブライザー NE-U150の噴霧能力は約0.25〜0.90ml/分です。最大値の0.9ml/分で噴霧できたら最高なのですが、最小値はNE-C803にも劣る0.25ml。この幅はどう解釈したら良いのか、オムロンに電話をして聞いてみました。

薬液の種類によって差が出るメッシュ式ネブライザーの噴霧能力

係の方いわく、メッシュ式ネブライザーは使用する薬液によって噴霧能力(吸入時間)に差が出るとのこと。粘着性のある薬液の場合だと、NE-C28の2倍の時間がかかってしまうこともあるそうです。

「吸入時間重視でネブライザーを選ぶとしたらオススメは?」との質問にも、即答でNE-C28と答えてくださいました。

オムロンのネブライザーNE-C28実機レビュー

サイズ感はこれくらい。1.9kgあるのでズッシリした重みを感じますが、自宅内だけで使用するのであれば問題ないでしょう。

オムロン ネブライザーNE-C28を手に持つ

持ち手となる薬液ボトル。このなかに薬液を入れて使用します。構成パーツはボトルとフタ、そして中にある青いプロペラの3つ。

オムロン ネブライザーNE-C28の薬液ボトル

吸入マスクを付けたところ。付属しているのは子供サイズなので、大人が使用する際は別途吸入マスク(大)を購入する必要があります。口だけでなく鼻もおおうのが正しい使い方です。

オムロン ネブライザーNE-C28の吸入マスク

直接口でくわえるマウスピースも付属しています。息子はこっちの方がお気に入りみたい。

オムロン ネブライザーNE-C28のマウスピース

これらネブライザーキットをホースで本体に繋いだら、あとはスイッチを押すだけ。構造も使い方もシンプルなので、取扱説明書に1度目を通すだけで簡単に使えると思います。

オムロン ネブライザーNE-C28

オムロンのネブライザーNE-C28の音ってどれくらい?

メダカや金魚などを飼育する際に使うエアーポンプ、あの音くらいです。テレビのボリュームを若干大きくする必要はありますが、ストレスを感じるほどではありません。


実際のところ、息子は「喘息です」と言われたわけではなく「喘息の気がある」という言い方にとどまっています。しかしもしも喘息になってしまった場合、その治療は長期にわたることを覚悟しなくてはいけません。

そして長期にわたる治療を続けていくには、子供だけでなく親への負担も考慮しておくべき。喘息の治療で必要となるネブライザーは、親子ともにストレスを最小限にとどめる選択がベストといえるでしょう。

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