陣痛から出産の流れ〜第一子、産まれました

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2017年10月13日(金)21:57第一子が誕生しました。3,200gの男の子です。記録と記憶を頼りに、覚えているうちに出産前日から当日の流れを書いておきます。

もちろん全ての人がこの通りになるわけではなく、むしろ少数派のレアケースだと思います。が、なんとなくでも陣痛〜出産の流れを把握しておくことは大切だと思います。大まかにイメージだけでも伝われば嬉しいです。

出産前日の流れ〜前駆陣痛が始まった

出産前日となる10月12日は午前10:30から助産師外来でした。助産師さんに胎児心拍モニタリング(NST:ノンストレステスト)を行ってもらい内診、面談。

すべて順調でいつ陣痛が来てもおかしくないとのこと。一応次回の予約は取りましたが、産まれそうだからもう来ることはないかもね〜といった感じでした。ちなみに予定日は2日後の10月14日です。

12:00/出産34時間前
病院のあとはスーパーによってお昼ご飯などを買って帰宅。昼食後あたりから痛みなど、今までと違う身体の違和感を妻がうったえ始めます。子宮と肛門が痛み、また便意に似た感覚があるらしく何度もトイレに行きますが何も出ません。

そのため昼間はずっと寝室で休んでいましたが、少し楽になったらしく夕方からは食事の支度を始めました。「二人きりで食べる食事はこれが最後になるかもね」と笑っていた妻ですが、それが現実になりました。

19:00/出産27時間前
夕食を食べ終わるころから、今までにない強い痛みに苦しみ始める妻。お医者さんに「陣痛?明らかに違う痛みだからスグに分かるよ」と言われていましたが、まさにコレ。ついに来たと思いました。

ただ陣痛の間隔がランダムだったので、この痛みは分娩陣痛(本陣痛)の前に来る前駆陣痛と判断し様子をみることに。

2:00/出産20時間前
この頃は痛みを感じながらも電話をしたり果物を剥いてくれたり、今にして思えばまだまだ余裕がありました。とりあえず私は普段通り就寝します。

出産当日〜全てがあっという間

結局その夜は何事もなく、翌10月13日は11:00くらいに目が覚めました。食事を用意しようと妻に声を掛けると、もう作ってあるとのこと。どうやら妻は痛みで寝られなかったため、朝方起きて料理してくれたそうです。

夜中に陣痛が来はじめると痛みで寝ることができません。この場合、睡眠不足でそのまま出産に挑むことになってしまうので、予定日が近い人はいつ陣痛が来ても良いよう寝られるときはしっかり寝ておいた方が良いと思います。

14:00/出産8時間前
この頃になると痛みがどんどん増しているらしく、うめき声も徐々に大きくなっていきます。「腰をさすって欲しい」と頼まれることも増えてきました。

ただ陣痛の間隔を聞くとまだランダムに来ているらしく、痛みは激しくなってきたもののこれが前駆陣痛か分娩陣痛(本陣痛)かの判断がつきません。

陣痛の間隔は陣痛アプリで計測しました。幾つか種類がありますが、基本的には「陣痛が始まった」「陣痛がおさまった」というボタンをそれぞれタップして、その間隔を計ります。メモる必要もなく超絶便利ですので、奥さんのスマホに必ずインストールしておいてください。

19:00/出産3時間前
夕方を過ぎたあたりから「痛い!痛い!」と声に出してのたうちまわります。痛みのせいで機嫌も悪くなり、言動が攻撃的になってきました。

しかし陣痛の間隔は相変わらずランダム。痛みだけが増しているようです。あまりの痛さにトイレに行くのもやっとの状態。19:30、この時点で病院に電話をかけました。

意識がある以上、どれだけ痛くても電話は必ず奥さんにかけてもらいましょう。看護師さんが状況などを直接ヒアリングできるうえ、しゃべり方や声のトーンなどから色々と判断がしやすいそうです。

妻が看護師さんに一通り状況を説明したところ「では夕食を食べてから病院に来て下さい」との指示。しかし痛みがおさまった時を狙うもののなかなかおさまらない+痛みは増す一方で、徐々に選択肢が狭まり身動きが取れなくなっていきます。

いよいよ起き上がることも歩くことも難しくなってきました。運んであげようにもお腹のはった妊婦さんですので、おんぶも抱っこも無理。救急車の出動要請も視野に入ってきます。

救急車を呼ぶ前にまず、かかりつけの病院に電話で指示を仰ぎましょう。今回は救急車のお世話にはなりませんでしたが、その方がスムーズに事が運ぶそうです

20:30/出産1.5時間前
痛みをこらえてなんとか自動車に乗り込み病院へ。さいわい自宅から自動車で5分の病院に通っていたので、あっという間に着きました。車椅子を借りて産婦人科へGO!

病院から割りと近所だったため「陣痛が6〜7分間隔になったら来てください。あまり早く来ても、場合によっては帰ってもらうこともあるので」と助産師さんに言われていたので、妻は陣痛を我慢し過ぎていたようです。あまりに痛い場合は、とりあえず病院に電話をして状況を説明しましょう。

事前に電話をかけていたので、産婦人科に到着するとスムーズに妻のみ陣痛室に通されます。そこですぐに内診。私は母子手帳と診察券を看護師さんに渡します。

とりあえず母子手帳と診察券、この2つがあれば何とかなります。逆にこの2つがないと困ったことになりかねません。臨月に入ったら、妊婦さんは肌身離さず持ち歩いてください。旦那さんはこの2つがどこにあるのか必ず把握しておきましょう。

また看護師さんが陣痛のペースなどを知りたがっていたため、陣痛アプリのログ(記録)をそのまま見せました。どうやら参考になるらしく、そのままスマホを持っていく看護師さん。やはり陣痛アプリはマストです。

しばらくして私も陣痛室に通されます。この時点で子宮口は7cm開いていたそう。看護師さんから「痛みが来たら息を吐くよう誘導して下さい」との指示を受け、妻が苦しそうな表情を見せる度に「吐く!吐く!フゥーフゥー」と繰り返しました。

21:30/出産30分前
そうこうしているうちに、助産師さんたちが白衣の上に手術着のようなものを着はじめて、お医者さんも登場しました。この時に気がついたのですが、私たちが通されたのは陣痛室ではなく、分娩室でした。あれよあれよという間にお産が始まります。

妻が「痛い!痛い!」と声を上げますが、助産師さんが「声を出してエネルギーを逃すのはもったいない。とにかく痛かったら息を吐いて、いきむときにそのエネルギーを使うように」と指示します。

何度かいきんで、1〜2分休憩。これを4,5回繰り返したところで、赤ん坊がスポンと漫画のように飛び出してきました。どうやらタイミング良くチカラを抜かなければならなかったようなのですが、最後までいきみきってしまったよう。上手に助産師さんがキャッチしてくれました。

21:57
出産。とにかくホッとしました。

赤ちゃんが生まれた後の流れ

産後はとりあえず記念撮影。初めて我が子を抱く妻ですが、表情はだいぶ険しい…というよりも、茫然自失。でも、それは当たり前でしょう。それだけ大変だったのですから。

しかしそれだけでは、出産は終わりません。胎盤を出す作業が残っています。この時も妻は相当痛がっていました。ただ赤ちゃんはもう無事に産まれているので、お医者さんや助産師さん、そして私もいくぶん余裕を持ちながら妻を励まします。

痛みと戦いながら、胎盤も出て無事に出産終了。おつかれさまでした。自然と言葉が出ると思いますが、しっかりと奥さんにねぎらいの言葉をかけてあげてくださいね。

そしてこの頃には赤ちゃんも体をキレイにしてもらっており、写真や動画などの撮影チャンスです。出産が終わっても、母子ともに2時間は分娩室から出ることができないので、ここぞとばかりに写真を撮りました。

またこの時に赤ちゃんの乗せる電子機器付きのカートのような台の説明や、授乳記録などのつけ方、病院からいただける赤ちゃんお世話セットの説明を聞きます。産後2時間を経過した頃、赤ちゃんを看護師さんに預けて病室へと移動になりました。

1:00
病室に移動して夫婦二人。慌ただしかったその日を振り返りながら、ほんの少しだけしんみりした話をして解散しました。


結局病院に着いてから産まれるまでの時間は、たったの1時間半でした。私は腰をテニスボールでさすったりしながら何時間も待つ…というイメージだったのでなんだか拍子抜けした感もありますが、母子ともに元気そうで今はとにかくホッとしています。

ただこれは妻がむちゃくちゃ我慢してくれたお陰であって「安産だったね」という言葉にはほんの少しだけ違和感を覚えます。陣痛室で過ごす時間を、妻が自宅で乗り切ってくれただけですから。

ともあれ、良かった。

嬉しさや喜びがこみ上げるのは、出産翌日から(私の場合)

ちなみにこれを書いているのは出産翌日です。当日はなんだか慌ただしく子供が生まれたという実感を味わうこともほとんどありませんでしたが、今日も息子に会って、徐々に嬉しさと楽しみな気持ちが湧いてきているところです。

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