広島市内から自動車で1時間と少し。安芸高田市八千代町にある土師ダムはサイクリングやレンタルボートなどのアクティビティ、公園でのピクニックなどが楽しめる広島県内屈指の家族向けレジャースポットです。
土師ダムといえばレンタルサイクル
土師ダムといえばレンタルサイクルというイメージの方も多いのではないでしょうか。
少し前までは古びた雰囲気だったサイクリングターミナルも2013年に建て替えられ、お土産コーナーやレストラン「さくら亭」が併設されるなど明るく清潔な施設に変身。訪れた日も多くの家族連れでにぎわっていました。
サイクリングターミナルの中を通り裏手に抜けると、レンタル自転車がズラリと並んでいます。レンタル料金は以下の通りです。
子供用自転車 | 250円 | 一般車(ママチャリ) | 450円 |
---|---|---|---|
マウンテンバイク(MTB) | 550円 | 三輪自転車 | 550円 |
二人乗り自転車 | 900円 | 電動アシスト自転車 | 900円 |
どのタイプの自転車でも4時間単位でこの価格となります。気軽に借りることができる、リーズナブルな価格帯といっても良いでしょう。
また四季折々で異なる表情を見せるサイクリング専用コースは、土師ダム湖畔に沿って3.7km。ママチャリを普通にこいでおよそ20分から30分程度と遊びで走るにはちょうど良い距離だと思います。
歩道のある県道を併用すればダムをぐるりと1周回ることも可能ですが、この場合だと距離にして20km、時間にするとおおむね2時間程度かかります。小さな子供連れの方は、サイクリング専用コースが終わる地点で引き返した方が良いでしょう。
そしてダム北側に位置するのが、のどごえ公園です。広い芝生広場には長いローラー滑り台などが楽しめる大きな遊具や幼児用の小さな遊具などがあり、周囲にはダム湖畔や小川なども。幼児から小学生くらいまでの幅広い子供たちだけでなく、たくさんの大人たちも無邪気に遊んでいました。
ターミナルからもほど近い距離なので、小さな子供連れの方はここをサイクリングの目的地にして遊んで帰るのがベストだと思います。
また自動車で訪れる際も周辺には駐車場がたくさんあるので、お花見などのハイシーズンでなければ不自由なくクルマを停められるでしょう。
私のオススメはサイクリングターミナル側から見て、のどごえ公園手前にある駐車場。ターミナルから右手に湖畔を眺めながらしばらく進むと、公園へ下る坂道が見えます。そこを入ってください。
のどごえ公園という名称の由来について
ちなみにのどごえ公園という名称ですが、いまはダムに水没している土師村に用水路をひいた忠左衛門という人物に由来します。
いまから300年以上前、土師村は水不足や干ばつによりとても貧しい暮らしをしていました。そこで忠左衛門は用水路をつくり、村に水を引くことを決意します。
しかし困難を極める工事に、最初は快く手伝ってくれた村人たちも徐々に見切りを付けていきました。一人去り二人去り、ついに一人になりながらも私財をなげうってまで工事を続ける忠左衛門。
なにかに取り憑かれたようにも見えるその姿に村人は恐怖し、「人の心を惑わす不届き者」として代官に捕らえられてしまいます。そして罰として、首枷をかせられました。
しかし忠左衛門は工事をやめませんでした。首枷のせいで喉がつぶれてしまった彼を、村人は軽蔑の意味も込めて「のどごえの忠左衛門」と呼んだそうです。
結局用水路は3年で完成。土師村を水不足や干ばつから救ったとして、忠左衛門は村人から感謝されたのでありました。
これが公園の名前の由来。話のネタに覚えておいても良いかもしれません。
スルーしがちな土師ダムの堤体にも立ち寄ろう
周辺施設が充実しているためスルーされがちな土師ダムの堤体(ていたい:水をせき止めているダム本体のこと)ですが、こちらも渡ることができます。
ダムといえば堤体だと思うのですが、土師ダムの場合はあまり人のいない穴場的なスポットになっています。決して大きな堤体ではありませんが、社会科見学的に子供と立ち寄ってみても楽しいのではないでしょうか。
他にもグランドゴルフやサイクル列車、テニスにキャンプなどを様々なことを楽しむことができるオススメのファミリーレジャースポットです。
クタクタになるまで一日遊べば、家族の良い思い出になるのではないでしょうか。まだ訪れたことのない方は、せひ一度足を運んでみることをオススメいたします。
電話:0826-52-2455
駐車場/多数※無料(お花見シーズンの週末のみ500円)
広島周辺エリアのお出かけ情報
1188note お出かけカテゴリー記事一覧
実際に子供(赤ちゃん)を連れて訪れた場所の感想などを書いています。
広島お出かけ情報広島お出かけマップ
下記マップのピンをクリックすると詳細をご覧いただけます。