私の家は築37年の古いマンションです。ちょうど1年前に購入し、家の中を空っぽにした上でリフォーム(スケルトンリフォーム)を行いました。
家で仕事をすることも多いので、リビングと作業部屋にはLANケーブルの差し込み口を設置。いくつかあるデスクトップPCはすべて有線で、ノートやタブレット・スマホはWi-Fiでネットに接続できるよう準備していました。
光回線が家まで届かない
いざ回線業者に申し込んで開通工事の日。マンションの入口までは光回線が来ているので、あとはエントランス付近にある集合装置から私の部屋まで回線を引いてくるだけ。
しかしそのための配管のどこかがつぶれているらしく、入線ワイヤーが通りません。集合装置側・部屋側どちらからやってもダメで、結局光回線を断念せざるを得ませんでした。
CATVでネットに接続
前述の通り私は家で仕事をすることが多いので、自宅にネット回線は必須です。光回線がダメならと次に申し込んだのがCATV(ケーブルテレビ)。結果から言うと、CATVでネットに繋ぐことができました。
CATVはテレビの同軸ケーブルからネットに繋ぐ
そもそもCATV(ケーブルテレビ)は、同軸ケーブルを使ってテレビなどの映像を配信するサービス。CATV事業者のネット接続サービスは、このケーブルの余っている周波数帯を用いることで実現しています。
つまりネットとマンションの部屋を繋ぐ通り道が、光回線とCATVとでは違うということ。今回は光回線の通り道がつぶれていたので、テレビの同軸ケーブル(アンテナ線・テレビ線)という通り道を使ってネットへの接続を果たしたということになります。
ちなみにこれが同軸ケーブル。
CATVはネット回線だけの契約も可能
私は広島市内在住なのでCATV業者は「ちゅピCOM」です。ケーブルテレビとネットのセットなどお得なプランもあるようですが、必要なのはネット回線だけなので契約したのは「ちゅピCOM NET 300M」というもの。
料金は月額税込4,860円、公称通信速度はベストエフォートで下り300Mbps・上り10Mbpsとのこと。実測した回線の速さは下に記しています。
CATVはネット開通までの時間が早い
光回線の場合、申し込んでから工事・開通まで最低でも数週間はかかってしまいますが、ちゅピCOMは4日で工事に来てくれました。この開通までのスピードもCATVの大きなメリットだと思います。
おかげで引っ越し後の作業も、段取り通りスムーズに進めることができました。
CATVの速さ・速度について
速さ・速度については以下の通りです。
下り:44.86Mbps
決して速いわけではありませんが、ストレスが溜まるほど遅いわけでもありません。YouTubeはもちろん、タブレット(Wi-Fi)でAmazonプライムビデオを見る時でも、ストリーミングで問題なく見ることができています。つまりおおむね満足しています。
ネット回線の満足度は現状によって異なる
ただこのCATVに対する満足度は、利用する人の現状(過去)のネット環境に強く依存します。つまり今(以前)の環境が速い人はCATVを遅く感じて不満に思いますし、遅い回線だった場合は満足度もグンと跳ね上がるでしょう。
私の場合は以前住んでいたインターネット付きマンションとほぼ同じ程度の速度だったので、不満を感じないということです。ただ一般的にみても、速度はこの程度が普通かなという気はしますが。
CATVでのネット接続に対する不満と不安
アップロード(上り)が遅い
上り:5.146Mbps
仕事柄、大容量のファイルを宅ファイル便などにアップロードする機会も多いのですが、やはり少々時間がかかってしまいます。これが私にとってストレスですが、ネットでは主に動画やサイトを見るという使い方なら問題ありません。
提供エリアが限られる
私の家はたまたまCATVの提供エリアでしたが、どこにでもあるというものでもありません。ここが多くの方にとってネックとなる部分だと思います。
将来性に対する不安
CATVに対して特に不満もストレスも無いのですが、私は今でも光回線への接続を模索しています。それはCATVの将来性に疑問があるから。
今はどのテレビにもCSのチューナーが付いていて、ケーブルテレビに対する需要ってどんどん減ってると思うんです。
ケーブルテレビの需要が減って映像配信がサービス打ち切りになることは構わないのですが、同時にネット接続サービスを打ち切られると非常に困ったことになります。
だから私にとって、CATVというのはあくまでも応急処置。これからもより速くて安定した回線を探していこうと思っています。
追記:この問題、解決しました。詳細は以下からどうぞ。