「DIY初心者でも手作りできるベビーゲートの作り方」スピンオフ!俺の屍を越えてゆけ〜私はこうして失敗した〜

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先日公開した「DIY初心者でも手作りできる自作ベビーゲートの作り方」では自作ベビーゲートの作り方を最短距離でご紹介していますが、実際はたくさんの失敗を経て完成しています。

今回はそれらの失敗例をご紹介。すべてDIY初心者ならではの甘すぎる見立てが原因ですが、ぜひこれら反面教師としていただき、同じ轍を踏まないようご注意ください。

DIY初心者にダボ継ぎは難しすぎた

ダボ継ぎとは木の棒を穴に差し込むことで木材同士を繋げる技術です。私は当初ベビーゲートの柵を、このダボ継ぎを応用して作ろうとしていました。

ダボ継ぎ

ようするに上下に渡す横棒の同じ位置に穴を作って、そこに縦棒を差し込んでいく方法。差し込む棒と穴の大きさをまったく同じにすれば、釘もネジも使うことなく柵ができる…ハズでした。

ダボ継ぎで大切なのは精度

もしかしたらダボ(縦棒)が1〜2本くらいならDIY初心者でも何とかなったのかもしれませんが、作ろうとしているのは柵なので、たくさんのダボが必要となります。

一応スケールで測ってはいたものの、DIY初心者が鼻歌まじりにあけた穴に合計8本のダボを打ち込むのは至難の業。

それでもハンマーで叩きまくって無理矢理はめたのですが、縦棒があっちこっち傾いているため上下の横棒も平行にはなりません。

上下の横棒2本がまっすぐ平行になっていないと、できあがった柵を柱に固定することは不可能。この時点でこの方法は断念せざるを得ませんでした。

残ったハシゴ的な何か。後日廃棄するためハンマーで3回ほど叩いたらあっさりバラバラになりました。頑張ってはめたのになあ。

DIYベビーゲート失敗例

ちなみに完全に対称となる穴を空けるためには、ダボマーカーというものを使うのだそう。ただこれを使っていたとしても、上手くいっていたとは到底思えません。DIY初心者にダボ継ぎは難しすぎました。

カインズのDIYコーナー「CAINZ工房」はDIY中級者以上が利用すべし

カインズ会員ならカインズで購入したものに限り、それらを加工をするスペースと工具を無料で借りることのできる「カインズ工房」というスペースがあります。とても便利でありがたいサービスなのですが、DIY初心者が利用する際は注意が必要です。

カインズ工房

基本的にカインズ工房は、最低限工具の使い方を理解しているレベルの人がDo It Yourself(自分でやる)で作業するためのスペースです。過度に店員さんを頼りにしても、その期待に応えてくれるとは限りません。

私の場合、平日昼間の利用だったためか周囲に気楽に質問できそうな店員さんはおらず、辛うじて見つけた店員さんに工具の使い方を聞いても「説明書を読んでください」とのこと。カインズ工房で質問をして良いのは、コンセントの位置だけと心得ておきましょう。

ちなみに今回カインズ工房で作業したのは、ダボとして使いたい木製丸棒のカット(電動丸ノコ使用)と、ボール盤を使ったダボ継ぎ用の穴作り。

私は工業高校出身なのでボール盤は使ったことがあったし、丸ノコは未経験だけど使い方はイメージできる。おそるおそるですが、なんとか自力で加工することができました。

工具の使い方から分からないDIY初心者の場合は、ひんぱんに開催されているワークショップに参加して、工具の使い方を教えてもらうところから始めましょう。

そもそも木材はお店でカットしてもらうべし

今となってはなんで自分で切ろうと思ったのか不思議なくらいですが、DIY初心者の場合、木材のカットは必ず購入したホームセンターに依頼しましょう。

その方が圧倒的に楽なうえ、精度が高いので出来上がりのクオリティにも大きな差が出ます。

Wロックはやっぱりめんどくさい

ベビーゲートの扉にロックが1箇所だと「赤ちゃんが扉をつかんで揺する→扉が動いて音が出る→それが楽しくてますます揺する」がエンドレスで続きます。

それを防止するためには扉の上と下の2箇所をロックしてピクリとも動かないようにする必要があり、実際そういった形でロックを取り付けました。

自作ベビーゲートのWロック

そしてうすうす予感はしていたのですが、上のロックはともかく下のロックを解除するのがやはり面倒くさい。いまではわざわざ扉を開けることなく、ゲートをまたぐことの方が多いです。

いちおう解決策のアイディアは浮かんだ

どこかで見たことがある気がするのですが(ペットを入れるケージかな?)、こういうギミックなら腰を曲げずに2つのロックを同時に解除できる。

DIYベビーゲート改善案

L字パーツの作り方や取り付け方法など、まだ考える必要がありますが。

ネジを使った箇所にひび割れが入った

木ねじを使ってDIYベビーゲートを組み立てる際、いくつかの箇所にひび割れが入ってしまいました。

木ねじによるひび割れ

あまり目立たないのでそのまま使っていますが、作業前の自分にアドバイスができるのであれば、かけてあげたい言葉がいくつかあります。

ネジが足りなくなったら買いに行こう

最大の敗因はベストな太さのネジが足りなくなったので、手元にあった少し太いネジを使ってしまったこと。そもそもDIYには作業する手間を楽しむという側面があるのに、その手間を面倒くさがってはいけません。

買いに行くのが億劫ならせめて下穴をあけろ

私の家から最寄りのホームセンターまでは原付で5分くらい。とても近くて便利なのですが1日に3往復、4往復もしているとさすがに出向くのが億劫になります。

もし太めのネジを使うのであれば、あらかじめドリルなどで下穴をあけておけばひび割れずにすんだかもしれません。

ちなみに今回の作業では下穴を一切あけずに作業をしていますが、皿木ネジ3.1×50mmや3.8×25mmあたりだとひび割れることはありませんでした。

DIYベビーゲート カスタマイズ例

ここからは失敗談ではなく、完成後に手を入れた部分のご紹介です。

インテリアを掛けるフックを取り付けた

余ったネジを曲げてフックを作って取り付けました。

DIYベビーゲートに取り付けたフック

いまはスケボーを飾っています。

DIYベビーゲートにスケボーを壁掛けで飾った

スケボーを壁に掛ける際のセッティングはこちらに書いてあります。

洗濯物が干せるようパイプを取り付けた

普段はあまり使っていませんが、雨の日などはたまに洗濯物が掛けてあります。S字フックを使えば他にも何か活用できそう。

DIYベビーゲートに取り付けたパイプ

またパイプの切断には、自転車をいじるために買ったパイプカッターを使用。自転車以外で使う日が来るとは思いませんでした。

赤ちゃんの身長が分かるよう目盛りを書いた

赤ちゃんの身長がなんとなく分かるよう、ベビーゲートの柱に目盛りを書き加えました。字が下手という自覚があるので、数字はダイソーで売っていたスタンプで。

赤ちゃんの身長を測る柱

多少ずれてもそこは味ということでOK。ずれるのがイヤという几帳面な方は、輪ゴムで固定すれば良いと思います。

どんどん愛着が増していく、DIY手作りベビーゲート

手作りDIYベビーゲートは「寸法を測る→木材を切ってもらう→組み立てる」だけと作り方がシンプルなうえ、ラブリコを使用しているので跡が残らず賃貸マンションなどにも設置可能。

さらに必要な機能をあとから追加していくことで愛着もどんどん湧いてくるし、次はどこをいじろうかなーと考える楽しさも生まれます。

手作りベビーゲートの横で遊ぶ赤ちゃん

ハイハイをするようになったら、赤ちゃんの安全のためにも必要なベビーゲート。欲しい商品が見つからないという方は、ぜひ手作りDIYにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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