「もっと早く買っておけば良かった」Baby Smileの電動鼻水吸引器メルシーポット S-503を初めて使って、妻が思わず漏らしたひとことです。
1歳7ヶ月の息子は1ヶ月以上、止まらない鼻水に悩まされていました。最初は出てきた鼻水をティッシュで拭き、病院に行ったついでに吸引してもらう程度。
しかし症状が長引き悪化の兆しも見えたため、まずは口で吸うタイプの鼻水吸引器を近所のドラッグストアで購入し、しばらく使っていました。
口で吸う鼻水吸引器は病気がうつる可能性がある
後から知ったのですが口で吸うタイプの鼻水吸引器は、吸う人にウイルスが感染するリスクがあるようです。実際鼻水の吸い出しをやってくれていた妻は息子と同じ時期に体調を崩してしまいました。これが原因とは限りませんが、可能性は高いでしょう。
こういった感染を防ぐためにフィルターが付いたタイプもありますが、レビューを読む限りなかなか完全に防止するのは難しいよう。メーカーの方には申し訳ないのですが「なぜこんなもの売ってるんだろう」と思ってしまいました。
理由1:メルシーポットなら衛生的に鼻水を吸引できる
赤ちゃんが風邪をひいた場合それだけでも大変なのに、世話をするお母さん・お父さんにまでうつってしまうと負担は激増します。
実際今回は息子だけでなく、妻や私まで熱や咳、発疹などに苦しめられました。おそらく家族間で様々なウイルスをうつしあっていたのだと思います。
こうなってしまうと、治りかけてもまた誰かのウイルスに感染するという負の連鎖が続くので長期戦に陥りがち。そしてその間も私たちは、仕事や家事をこなしていかなくてはなりません。
そんな悲惨な状況を避けるにはまず、誰か一人がウイルスに感染した時点で「こまめに手洗いをする」「タオルの共有を避ける」などの対策をとること。
そして口で吸うタイプの鼻水吸引器は使用せずに、メルシーポットなどの電動鼻水吸引器で鼻水を吸い取ること。これらを徹底すれば、家庭内感染のリスクはだいぶ減らせるのではないでしょうか。
暴れる子供を押さえつけながら口で吸うのは大変
いきなり鼻に異物を突っ込まれるわけですから、子供は暴れて嫌がります。そんな子供を押さえつけながらノズルを鼻の穴に入れて、思いきり息を吸うのはなかなか骨の折れる作業。
うちは1歳7ヶ月で鼻水吸引デビューだったので、それはもう泣き叫んで嫌がります。もしかしたら、もっと小さい頃から慣らしていけば大人しく吸引させてくれるのかもしれません。まだ赤ちゃんが小さいという方は、試してみる価値はあると思います。
理由2:メルシーポットなら素早く鼻水を吸引できる
暴れる子供にとっても、それを押さえつける大人にとっても、鼻水の吸引にかかる時間は短いに越したことはありません。そして吸引にかかる時間に直結しているのが鼻水を吸い取る力、吸引力です。
いうまでもなく吸引力が強ければ強いほど、吸引にかかる時間は短くなります。さらに吸引力が強いことで鼻水の取り残しも減らすことができます。
実際わたしたちが初めてメルシーポットを使った時も、今まで取れていた量との違いに驚きました。特に口で吸い取るのが難しいネバネバした鼻水もメルシーポットならスッキリ。メーカーが謳っている「耳鼻科レベルの吸引力」という言葉は、どうやら伊達ではないようです。
ちなみに日本人の一般的な吸引力が-40〜-50kPaなのに対し、メルシーポットの吸引力は-83kPa。口で吸い込むよりも楽に力強く、そして素早く吸引をすることが可能となっています。
理由3:鼻水吸引が早期回復につながる
私たちがメルシーポットを買ったのは、お医者さんの「鼻水が悪さをすることもあるから、できるだけ吸い取った方が良い」というアドバイスがキッカケでした。
それまで1ヶ月以上にわたり出続けていた鼻水。もちろんお薬の効果もあるのでしょうが、メルシーポットを使い始めて4日ほどで目に見えて症状が改善したのも事実。
もしかしたら、もっと早くメルシーポットを使っておけばここまで長引かなかったのかもしれませんし、私たちにうつることもなかったのかもしれません。
止まらない子供の咳、もしかしたら鼻水のせいかも
今回息子が苦しめられたのは発熱と鼻水と咳。特に咳は長いときで2〜3分続き、そのまま吐いてしまうこともまれにありました。
しかしメルシーポットで鼻水を吸い取り始めてからは、鼻水が減るのと平行して咳をする頻度も減少。Twitterでこのことに触れたツイートがあったので引用しておきます。
子供の咳の多くは、鼻水のたれこみなので、我が家はコレで対応してます(^^) 咳止めはほぼ使いません。 pic.twitter.com/KUrbOUNDYi
— パパ小児科医(ぱぱしょー) (@papa_syo222) 2016年4月10日
ハンディータイプのベビースマイル S-302を買わなかった理由
ベビースマイルの電動鼻水吸引器には、S-302という電池で動くよりコンパクトなタイプもあります。吸引力は据え置き型のメルシーポット S-503が-83kPaなのに対し、S-302は-60kPa。
その差は-23kPaと大した差ではない気もしますが、Amazonのレビューを見るとS-302は吸引力が弱い・使えないといった意見もチラホラ。もちろん絶賛している方もいらっしゃるのですが、星1つの評価が16%もあるのが気になります。
対してメルシーポット S-503のAmazon評価は星1つがたったの1%。さらに星5つを付けた方は74%もいらっしゃり(S-302の星5つは39%)、不満を感じたまま使うストレスや買い直すコスト考えると、少々お値段は張るもののメルシーポット S-503を最初から買った方が無難と判断しました。
嫌がる子供の鼻水をメルシーポットで吸い取るコツ
前述のとおり、うちの子供は鼻水の吸引が大嫌い。しかも鼻の穴にノズルを差し込むので、暴れると怪我をしてしまう可能性もあります。なのでコツがあるとすれば、ただひたすら動けないよう力づくで押さえつけるのみ。
一人でもできる、鼻水の吸引を嫌がる子供への対処法
まず大人が足を開いた状態で座り、股間に子供の頭がくるよう仰向けに寝かせます。座布団やタオルを股間の下あたりにあらかじめ敷いておいた方が良いでしょう。そしておもむろに子供の両腕を太ももで押さえつけてホールド、素早く鼻水を吸い取ります。
子供の年齢にもよると思いますが、うちの子供(1歳8ヶ月)くらいだとこれで充分対応が可能。逆にもう少し大きくなったら、自分の意思でやってくれるようになるのでしょうが。
鼻水の吸引が終わるとスッキリするのか、不思議とすぐに泣き止み機嫌も直ります。
ロングノズル「ボンジュールプラス」は必要?
ロングノズル「ボンジュールプラス」とは、先端が長く延長されたノズルです。鼻の穴が小さいお子さんや、より奥までノズルを差し込みたい時に必要になります。
1歳8ヶ月の息子では必要でした。恐らくですがお子さんが2歳未満の場合は、本体購入時に何も考えず一緒に買って良いと思います。
メルカリやヤフオクでは買えない(売れない)メルシーポット
メルシーポットは販売するために保健所への届出が必要となる管理医療機器です。そのためメルカリなどのフリマアプリやヤフオクなどのオークションサイトの多くは管理医療機器の取引を禁じており、出品(ひいては購入)することができません。
なので「高価だけど不要になったら売れば良い」という作戦はメルシーポットでは不可能。実際メルカリでは本体の出品はゼロで、パーツ類のみが出品されている状況でした。ヤフオクやジモティにはちらほら出品がありましたが、サイトの規約以前に無許可での販売は違法になるのでやめておきましょう。
メルシーポットは医療費控除の対象なのでお金が返ってくるかも
一家族あたりの年間の医療費が10万円を越えた場合、10万円を超えた額の5%〜45%(課せられた所得税率と同じ割合)のお金が医療費控除により還付されます。
たとえば年収330万円〜695万円の場合だと所得税率は20%。1年間にかかった医療費が15万円とすると1万円が還付される計算となります。メルシーポットの領収書と医療費のお知らせ(医療費通知書)は必ずとっておきましょう。
1歳6ヶ月で保育園に入園するまで、風邪をひいたのは数回のみ。熱性けいれんにはなったものの鼻水でここまで苦しんだことは無かったので、電動どころか鼻水吸引器自体の必要性すら感じたことがありませんでした。このことが今回「メルシーポットを買う」という発想になかなかいたらず、症状が長引いてしまった理由の1つだと思います。
レビューでも頻繁に目にし、実際に妻も漏らした一言「もっと早く買えば良かった」。ほんの少しでも「あった方がいいのかな」という気持ちを抱いている方は、その時点でかなり前向きに検討しても良いのではないでしょうか。