赤ちゃんが生まれると、写真を撮る機会が爆発的に増えます。なんだかすべてが貴重な一瞬の気がして、どんどんシャッターを切ってしまうんですよね。我が子が誕生して3日目の私も、すでに大量の写真がたまりつつあります。
ただどうせ赤ん坊の写真を撮るなら、少しでもかわいく印象的な写真を撮りたいもの。そこで今回は、一応カメラマンとしての仕事もしている私が赤ちゃんの写真を撮る際に心がけている3つのコツをご紹介いたします。
ストーリー(物語)を加える
カワイイのでついつい赤ちゃんだけを集中的に撮影してしまいますが、それでは単なるカタログ的な「記録」になってしまいます。
写真を「記録」ではなく素敵な「思い出」に昇華するために必要なのはストーリー。周りの状況や印象的なアイテムなども一緒に写して、シチュエーションごと写真に残しましょう。
「この時はこういうことがあってね」と、成長した本人に伝えることをイメージすると分かりやすいと思います。「あなたを産んだ時は大変だったんだよ。ここに写っているコレが…」とか、そんな感じ。
一眼レフやミラーレスのカメラだとファインダー内の主題のみにピントを合わせて他をぼかすことができるので、より意識的・効果的にストーリーを演出できます。
手や足などパーツのアップ、ネームプレートなどの備品も撮っておこう
写真1枚で表す物語もあれば、アルバムなど複数枚の写真で表す物語もあります。
赤ちゃんの写真は成長するにしたがって、どんどん増えていくもの。撮影する写真はその1枚のみで考えるのではなく、前後の物語をイメージして撮影しましょう。
そこで効果的な役割を果たすのが、アクセントとなるアップ写真です。物語はリズムとメリハリ。象徴的なアップ写真を効果的に差し込めば、物語は劇的に締まります。
ぜひそのシチュエーションごとに、印象的な単品アップ写真を撮影しておきましょう。
妥協は禁物!大切なのは背景の作り込み
良い写真とそうでもない写真の違いは、この「背景の作り込み」にあると思います。できるだけスッキリ、主題が引き立つ環境を整えて撮影しましょう。
周りから見て「そこまで気にするの!?細かいな…」くらいがちょうど良いと思います。ファインダーを覗いて背景を整理、覗いて整理…を繰り返しましょう。とにかく妥協は禁物です。写真のクオリティを上げるうえでもっとも大切なことだと思います。
ただこれは、おそらく動かない赤ん坊のうちだけに通用するノウハウでしょう。自分で動き始めると背景を作り込むよりも、とにかく数を撮ることが大切になってくるんだと思います。
お父さん・お母さんは最高のカメラマン
いくら才能あるカメラマンが赤ちゃんの自然な表情を引き出そうとしても、もっとも身近で安心できる存在のお父さん・お母さんにはかないません。
ぜひあなた自身も楽しみながら、家族の物語を残していってくださいね。