先日、児童手当の書類を提出するために区の保険福祉課を訪れたところ、息子(1歳8ヶ月)が1歳半健診を受けていないことが判明しました。
1歳半健診は通常、区役所などから届いた案内を見て受診します。しかし私たちは、行く予定だった1歳半健診を諸事情あって前日にキャンセル。しばらく後に近所の小児科で1歳半健診を受けていました。
しかしコレはあくまで自主的な1歳半健診であって、言い換えると「ただ病院で診てもらっただけ」。慌てて保健センターで行われている、ちゃんとした1歳半健診を申し込むことに。
ちなみに1歳半健診は2歳まで受けることができるそうです。まだ行っていないという方は、お住まいのエリアの保健センターに問い合わせてみましょう。
1歳6か月児健康診査(1歳半健診)とは
心身の発育や発達の様子がはっきり現れてくる1歳6ヶ月の子供を対象に行われる健康診査です。各自治体の保健センターで無料で受けることができます。
具体的にいうと「身長や体重、歯のはえ具合など体の発育」+「言葉をどれだけ喋られるか・理解しているか」の確認、そして「発育や育児に関する相談」が主な内容となります。
1歳半健診に持っていくもの
- 母子健康手帳 ※記録欄「1歳6ヶ月の頃」に予め記入しておく
- 健康診査質問票 ※案内に同封されているので記入しておく
- 歯ブラシ ※フッ素塗布の際に使用する
1歳6か月児健康診査(1歳半健診)の流れと内容
ふれあい遊び
まずは子供をリラックスさせるため、保育士さんによるちょっとしたお遊戯タイムがあります。阿鼻叫喚の地獄絵図となる前の、束の間のくつろぎタイムといったところでしょうか。
歯科診察
歯のはえ具合をチェックしてもらいます。見ず知らずのおじさん(歯医者さん)に無理矢理口をこじ開けられ息子号泣。暴れるのでしっかり手足を押さえておきましょう。
歯科保健指導
歯科診察の結果も考慮したうえで、歯の磨き方などを指導してもらえます。歯に関する質問もこのタイミングで。
うちは「使っている歯ブラシが大きくて堅すぎる」ことを指摘されました。こういうのも言われないと分からないのでありがたいです。
虫歯予防のフッ素塗布もやってもらえる
希望すれば虫歯予防のフッ素塗布も無料でやってもらえます。普段使っている歯ブラシで塗布するので希望する方はお忘れなく。うちは希望してやってもらいました。
身体測定(身長・体重)
身長と体重を計ってもらいます。
内科診察
聴診器を当てるなどひと通り。私は喫煙者なので卒煙をひかえめに勧められました。
育児に関する相談
相談タイムですが、まずは指先の動きと言葉についてチェックします。具体的には以下のような感じ。
- 積み木を積めるか
- 犬などのイラストを見せながら「コレは何かな?」
- アンパンマンのキャラクターを見せながら「アンパンマンはどれかな?」
- 積み木を渡して「ママに渡せるかな?」「パパに渡せるかな?」
できたのは積み木とアンパンマンのみでしたが、これは予想通り。言葉はなんとなく理解しているっぽいものの、自分から意味のある言葉を発することはほとんどありません。
そのことを保健師さんに伝えたところ「言葉をしっかり貯めているのかもしれませんね」との言葉とともに、育児サークルへの参加を勧められました。
気長に待つ用意はありますが、やはり言葉に関しては遅い部類に入るよう。これらを確認したあとは、発育や育児に関して気になることを質問して終了です。
1歳半健診でいちばん大切なのは、質問を用意しておくこと
歩いたり言葉を話したり、なにかと成長を感じる機会の多い1歳6ヶ月。成長=変化が増えるということは、人に聞きたいことや確認したいことが増えるということでもあります。
そしてそんなタイミングで行われる1歳半健診。日頃抱いている疑問などは、この機会にすべて解消してしまいましょう。
2週間前から「聞きたいこと・確認したいこと」をメモしていく
後から「コレも聞きたかった」「アレも聞きたかった」とならないためにも、質問メモは必須です。1歳半健診の2週間前から、生活していて気になることは全てメモしていきましょう。
1ヶ月前などもっと早めにメモを開始しても良いのですが、1歳半健診までに状況が変わることも多くあります。10日〜2週間くらい前からメモし始めれば十分です。
またお仕事などで健診に同行できないお父さんは奥さんに質問を託す必要があります。より的確なアドバイスを得るためにもシッカリ話して、認識を共有したうえで質問メモに書き加えてもらいましょう。
お父さんとお母さんはそれぞれ見ている部分が違います。話しているとお互いに「そこが気になるんだ!?」と新鮮な驚きを感じられるのではないでしょうか。
父親もできるだけ1歳半健診に行った方が良い3つの理由
私たちが1歳半健診に行ったときに集まっていた親子はおよそ20組。そのうち父親も参加していたのは私たちを含めて2組ほどでした。
もちろん平日の昼間だったので行きたくても行けないお父さんも多かったでしょう。ただもしも可能であれば、1歳半健診は男親も同行した方が良いと思います。
理由1:同じ月齢の子を見ることができる
こういった集団健診に参加するメリットとして「同じ月齢の子を同時にたくさん見られること」が挙げられます。
うちは保育園に通っているうえ、1歳半ではなく1歳8ヶ月での受診だったためこのメリットはほぼありませんでしたが、お子さんが保育園や幼稚園にまだ通っていないという方にとっては貴重な機会と言えるでしょう。
そしてその際に大切なのは、優劣をつけるのではなくありのままに比較するということ。まだまだ個人差の大きい時期なので「もうこんな大きな子もいるんだ」とか「泣いている子も多いけど、うちの子は肝が据わってるな」など、余裕を持って他の子を眺めましょう。
理由2:保健師さんに気になることを直接聞ける
上では奥さんに質問を託す方法を書きましたが、直接聞くに越したことはありません。私も以前から気になっていたことを保健師さんに聞けてスッキリしました。
理由3:泣いたり暴れたりする1歳児を1人でみるのは大変
健診を待っている間は落ち着きなく歩き回り、診察が始まると激しく泣いて暴れる。保健師さんとの面談の際は手当たり次第に物を投げ散らかすので落ち着いて質問もできない。
これらはすべてうちの子の挙動ですが、どのお子さんも概ねこんな感じです。ドッと疲れた奥さんの顔を見たくなければ、健診にはできるだけ一緒に行きましょう。理由1・2も含めて、有給休暇を取るに値するイベントだと思います。
それでも1人で行かざるを得ない方へ
「質問することをメモしておきましょう」と書きましたが、子供が暴れるのでメモ半ばで心が折れてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
そんな時は遠慮なく、そばにいる女性スタッフに助けを求めましょう。お母さんに代わって子供をあやしてもらえます。トイレに行きたい時なども同様。
どの自治体も子育てに関しては、非常に寛容で手厚いサポートを受けることができます。子供とご自身のためにも、それらのサポートは積極的に活かしていきましょう。