先日、初節句のお祝いに両家の親たちが集う機会があったので、諸事情により執り行えていなかったお宮参りとお食い初めも一緒にすることにしました。
お宮参り
赤ちゃんと一緒に神社に行って、神主さんに祝詞(のりと)をあげてもらうのがお宮参りで、本来なら生後30日頃に行います。初宮(はつみや)参りという場合もあるそうです。
訪れたのは広島市の住吉神社
私たちが参拝したのは、広島市中区にある住吉神社。街中にあるためこぢんまりしていますが、社殿などは立派で清潔感があります。私たちは歩いて行きましたが、駐車場もあるので自動車で訪れることも可能です。
お宮参りの服装
最初はよそ行き用のベビー服で済ませるつもりでしたが、甥っ子の掛け着(祝着)があることが判明したのでソレを借りました。大人の服装は男性陣はスーツ、女性陣もややフォーマルな装いで。
掛け着(祝着)とは赤ちゃんを抱いた大人(基本的には父方の祖母)ごと被せる着物のようなもので、職員の方に掛け着を持ってきたことを伝えると、手際よく着させてくださいました。また参加者の中で私(父親)だけが、白い神前用羽織を羽織りました。
赤ちゃんの掛け着は、ネットでレンタルすることも可能です。
お宮参りの流れ
事前に電話で予約しておき、社務所で受付をします。いったんロビー的なところに通され、そこで掛け着と神前用羽織を着用した上で本殿へ。本殿の前では、巫女さんが家族全員の写真を撮ってくださいました。
そして本殿の中に入り、いよいよ祈祷が始まります。まずは神主さんに祝詞をあげていただき、玉串奉奠(たまぐしほうてん)。御神酒を赤ちゃんのオデコやアゴにちょんちょんと付けて終了です。
御神酒を赤ちゃんの顔につける儀式の謂(いわ)れを知りたかったので、後日ネットで「お宮参り 御神酒 赤ちゃん」と検索したのですが、それらしき作法は見当たらず。もしかしたら局地的な習わしなのかもしれません。
また玉串奉奠などのやり方はその都度巫女さんが教えてくださるので、何も分からない状態で行っても特に困ることはありませんでした。
ご祈祷の時間は15分くらい、準備などもろもろあわせてもお宮参りにかかる時間は30分程度といったところでしょうか。
少しだけぐずったので、ご祈祷が終わるころはぐったり。
お宮参りの料金、初穂料(はつほりょう)について
電話で予約をした際に5,000円と具体的に指示をいただけたので、その金額を納めました。この記事を書くにあたり調べたところ、やはり一般的な相場もこのくらいのようです。
帰りにお守りやお食い初め用の石などの入ったお土産(授与品)をいただきました。
御朱印を集めている方は、あわせてどうぞ。
お食い初め
お食い初めとは乳歯が生えはじめる生後100日頃に「一生食べ物に困らないように」との願いを込めて、食事の真似をさせる行事です。
ホテルや料亭などで行う方もいらっしゃいますが、私たちは仕出しをとって自宅で行うことにしました。
お食い初めのお料理について
今回仕出しをお願いしたのは、広島市西区横川のやまよね。1人3,400円くらいのお料理と、お食い初め用のお子様セット、そしてお祝いっぽく尾頭付きの鯛も注文しました。
私たちは赤ちゃん用のお料理も注文しましたが、実際に食べさせるわけではないので、大人のものから何品かをお皿にうつして使用しても良いと思います。お赤飯と柏餅、お吸い物は別途用意。
お食い初め用の器は一応それっぽいものを用意しましたが、購入先はダイソーです。食器にもキチンとこだわりたいという方は以下からどうぞ。お手頃なものだと2,000円以下から購入することができます。
お食い初めの儀式について
大人が赤ちゃんの口元までお箸で料理を運び、食べさせる真似をするのがお食い初めです。本来は親族の中で一番のご長寿さんが食べさせ役で、まず最初にご飯、次にお吸い物、次に…と順番や回数まで決まっているそうですが、そこは楽しくアバウトで良いのではないでしょうか。私たちはひとりひとり順番に、みんなでお食い初めをしました。
ちなみに頭にかぶっているのは、布製かぶと。初節句も兼ねているので、かぶせてみました。まんざらでもなさそうです。
歯固め
私は最近知ったのですが、お食い初めにともなうもう1つの儀式として「歯固め」というのがあるそうです。これは2〜3cmくらいの小さな石を赤ちゃんの歯茎に軽くあてることで「石のように丈夫な歯が生えますように」と願うもの。お食い初めを行った後で行います。
歯固めの石はどうする?
最初はどこかで拾ってこようと思い、幾つかの神社や川などを見て回りましたが、意外と小石って落ちていません。
もちろん道路脇にあるような、ゴツゴツとした角のある石ならいたる所で見かけるのですが、形が雑だし入手先にもこだわりたい。最近復活したウォーキングをしながら2〜3日探しましたが、結局理想の石を見つけることはできませんでした。
そこでお宮参りの予約を入れていた住吉神社に相談してみると「あるので取りに来てください」とおっしゃってくださり、無事ゲット。後で確認してみたところ、お宮参りの際にいただけるお土産(授与品)の中に歯固めの石が入っていました。
もらえる神社もなく拾うのも抵抗がある方は通販で。1,000円以下で購入できます。
初節句
初節句とは、赤ちゃんが生まれて初めて迎える節句のことです。女の子だと3月3日の桃の節句、男の子は5月5日の端午の節句にお祝いをします。
初節句は、お食い初めのような参加型の儀式はありません。ただ女の子だとひな人形や桃の花、男の子だと鯉のぼりや鎧兜などを飾ります。特に正式な流れなどがあるわけでもなく、会食しながら赤ちゃんの成長を喜ぶ、こんな感じでしょうか。
写真を撮影する際は、背景にもこだわろう
せっかくの初節句なので、写真を撮る際は出来るだけ背景に鯉のぼりやひな人形などが映り込むよう意識しましょう。
記念撮影時だけでなく、スナップ写真の際も意識しておくと季節感がアップ。初節句に限らず、写真を撮る際は気を配っておきたいポイントです。
私たちは成り行きで「初節句」と「お宮参り」と「お食い初め」を一度に行いましたが、ある意味ラクだし、子供もある程度成長して安心感もあるので、これはこれで良かったと思います。
ご両親が遠方に住んでいてこまめに来てもらえない、でもお宮参りやお食い初めには参加して欲しい、そんな方はこういったやり方も検討してみてはいかがでしょうか。