赤ちゃんがハイハイで動き回るようになって、誤飲をしてしまう可能性がグッと高くなりました。実際にはまだそういったトラブルは無いものの、ヒヤリとした経験は既に何度もあります。
そして万が一そういった事故が起きた際に少しでも冷静に対処できるよう、最低限の知識は身につけておきたいもの。だから今回は自分の勉強用に、誤飲への対処法をまとめておきます。
命に関わる事例もあると思うので、より正しい情報を得るため行政や医療系のサイトを参考にしてあります。参考サイトへのリンクも張っておくので、より詳しく知りたい方はそちらもチェックしてみてください。
赤ちゃんが異物を飲み込んだ!誤飲の対処法
誤飲をしても吐かせてはいけないものがある
まず頭に入れておきたいのが「誤飲しても吐かせてはいけないものがある」です。具体的に言うと以下のもの。
超ざっくり言うと、火薬や薬品系・液体系は吐かせずに即119番。これらを不用意に吐かせてしまうと、重い中毒や障害を起こす可能性が非常に高くなります。
ボタン電池は飲み込むと消化管の組織を破壊し、胃に穴が空いてしまうこともあります。怖いのはそのスピードで、30分〜1時間と非常に短時間で組織の破壊が始まるのだそう。
大切なのは「吐かせて良いか判断に迷ったら、吐かせずに119番」すること。薬品や化学物質の誤飲に関しては、日本中毒情報センターが開設している大阪中毒110番(072-727-2499/24時間対応)が特化しているので、そちらに連絡して指示を仰ぎましょう。
連絡する際に伝えるのは「赤ちゃんの月齢」と「何をいつどのくらい飲んだか」。病院に行くことになった際は「飲み込んだものと同じもの」や「飲み残しの容器」を持参すると、その後の対応がスムーズです。
誤飲しても慌てないで!「苦痛なく飲み込んだもの」は「苦痛なく排泄される」
さっきまで手に持っていた小さなおもちゃが無くなった!どうやら飲み込んだっぽいけど、ニコニコ笑っている。こういった場合は慌てずに様子を見ながら、病院や救急ダイヤルに相談しましょう。
おもちゃや食べ物が喉に詰まった時の吐き出させ方
おもちゃや食べ物が喉に詰まった時(誤嚥)は、それらを急いで取り除いてやる必要があります。ただし以下に紹介する背部叩打法などは、素人がいきなりやっても上手くいかないとするお医者さんもいらっしゃいます。
万が一吐き出さなかった時のために、これらの対処をする前に119番をしておいた方が良いでしょう。
うつぶせにして あごを突き出し 背中を叩く
こうしてイラストを見ると簡単そうですが、実際は暴れたりしちゃうんでしょうね。この時ばかりは力ずくでいきましょう。
仰向けにして 二本の指で 強く胸押す
うつぶせで吐き出さなかった場合は、仰向けにして胸骨を圧迫します。
胸骨圧迫とは、人工呼吸(心肺蘇生)の際に両手で胸部を圧迫するアレ。ただし乳児の場合は両手ではなく、2本指(中指・薬指)で圧迫します。
圧迫する箇所は、両方の乳首を結んだ線の中央やや下(おへそ側)。圧迫の力加減は胸の厚みを1/3ほど凹ませるくらいが目安です。ちょっと怖い気もしますが、しっかりと力を入れて圧迫しましょう。
多くの消防署で心肺蘇生法やAEDの使用方法、止血方法などを学べる救命講習会が開催されています。無料で受講することが可能ですので、この際応急手当の正しい知識や技術を身につけておいても良いかも。
赤ちゃんの誤飲を防ぐために
飲み込みそうなものは徹底排除
基本は赤ちゃんの手の届く範囲に、誤飲につながる恐れのあるものは置かないことです。誤飲リスクがあるものの目安は、トイレットペーパーの芯(39mm)を通るかどうか。
ただしこれもあくまで目安にすぎません。「置いておいて大丈夫かな?」と判断に迷った時点で排除を心掛けましょう。
口にものを入れても大きな声を出さない
赤ちゃんが口にものを入れた時点で「危ない!」「ダメよ!」などと大声を出してしまうと、その声にビックリして飲み込んでしまうことがあります。
赤ちゃんが口にものを入れても慌てず騒がず。冷静に口の中からものを取り出しましょう。
赤ちゃんが誤飲した場合の対処法をざっくり駆け足で紹介しましたが、最後は息子の悪い笑顔で〆。「誤飲?するわけないっすよー」といいながらこの男、紙やティッシュはそこそこの量を食べてると思います。