1歳6ヶ月を過ぎたら知っておきたいスリ傷の新しい処置法

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転んだ赤ちゃん

私はよく転ぶ子供だったので、ヒザやヒジにしょっちゅうスリ傷ができていました。

幼少期は赤チン+絆創膏。それがいつしかマキロン+絆創膏になったものの、基本的には「消毒液+傷口を乾かす」ことがスリ傷に対する処置のセオリーだったと記憶しています。

傷口にマキロンをたらして痛がっていた少年はやがて、滅多なことでは転ばない大人へと成長。スリ傷を作らなくなってもう30年くらいでしょうか。スリ傷や切り傷に対する処置から縁遠くなっているその間に、それらの方法は大きく進化を遂げていました。

スリ傷や切り傷の処置はここ10年で「洗浄+湿らせる」へ

大人になると滅多なことでは転ばないし、転んだとしても打撲やねんざになるのがせいぜい。しかし先日、見事に転びました。それもヒジにしっかりスリ傷ができるほど盛大に。

スリ傷

スリ傷は5センチ四方くらいでしょうか。この傷口をカバーできるだけの絆創膏はあるのか、それともガーゼを被せてテープで固定とか?そうそう、マキロンも買わないと。

とりあえず近くにあったドラッグストアで聞いてみました。「(実際に傷を見せながら)このスリ傷に最適な処置を教えてください」そこで私は、スリ傷に対する処置が昔と今とでは違うことを知りました。

消毒液は傷を修復しようとする細胞にまでダメージを与える

マキロンなどの消毒液は傷を修復しようとする細胞にまでダメージを与えてしまい、傷の治りが遅くなってしまうことがあるそうです。

なのでスリ傷や切り傷処置の第一歩は、水できれいに洗うこと。そのあとは傷が完治するまで創傷パッドで覆ってしまうので、砂などが残ってしまわないようしっかり洗いましょう。

傷からにじむ体液は傷を修復するためのもの

以前は化膿してしまうのを防ぐため、傷は乾かしながら治すのがセオリーでした。しかし最近の考え方は「傷口からにじむ体液や血液によって傷を修復するため湿らせたままにする」のが主流。

内側に体液を吸収・保持するパッドがついた大きな絆創膏(創傷パッド)で傷口を覆い、自然に剥がれるまで放置します。これにより傷がより早く・よりキレイに治るのだそうです。さらに外側のテープがしっかり防水してくれるので、お風呂に入る際もまったく痛みません。

また全てとはいいませんが、多くの病院でもスリ傷や切り傷の処置はこういった方法へとシフトしてきているのだとか。ただし店員さんは「今までのやり方は間違い」とする言い方ではなく、あくまで「新たな選択肢」もしくは「傷の処置に関する最近のトレンド」といったニュアンス。

ちなみにこのエントリを書くにあたりネットで少し調べたところ、ほぼ同じ内容のコラムをお医者さまが書いてらっしゃいました。

オススメされたのはニチバン「ケアリーヴ 治す力」

ケアリーブ創傷パッド

これは効能・効果でオススメされたというよりも、売っていた創傷パッドでもっとも大きいのがニチバン「ケアリーヴ 治す力」だったからだと思います。

ただ貼って数日経っても剥がれる気配は一切ないし、完璧に防水してくれるのでお風呂で痛みを感じることもない。良い商品をオススメしてもらえました。

子供が走り回るようになったら、いつか必ず怪我をする

1歳6ヶ月の息子はまだヨチヨチ歩きしかできないので、転んでも怪我にはいたっていません。しかし走り回るようになると、いつか必ずスリ傷を作ってしまうでしょう。

そんなとき、今回の経験が無かったら何も考えずに「マキロン+絆創膏」という処置を施していたと思います。このやり方が間違いとは言いませんが、傷をより早くキレイに、さらに痛みも減らして治せる「新しい方法」があることは知っておいて損はありません。

むしろ小さなお子さんがいらっしゃるご家庭では、絆創膏レベルであらかじめ用意しておいても良いアイテムだと思います。

ニチバン ケアリーヴ 治す力

創傷パッドを実際に使ってみて

まだカサブタが少々ありますが、概ね治ったので経過などを書いておきます。

まず創傷パッドを貼って4日目くらいの入浴中、パッド内にお湯が入ってきました。パッドを剥がすと傷はまだしっかり湿っており、見た目にも痛々しい感じ。異臭もしたので体液をいったん拭き取り、1時間くらい乾かして再び創傷パッドを貼りました。

そしてさらに3日後、今度はかゆくてたまらないのでいったん剥がすことに。傷口を見るとカサブタができつつあったので、そこからパッドは貼らずに乾かして治しました。

「傷がより早く・よりキレイに治る」について

傷が治るスピードや傷の残り方については、従来の方法との劇的な違いは感じられませんでした。ただ処置する際の痛みが少なくてすむのは、やはりメリットとして大きいでしょう。もしもまたスリ傷を作ってしまったら、私は創傷パッドのお世話になろうと思います。

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