出産前にはなんとなく、必需品に近いイメージのあった抱っこ紐やおんぶ紐、スリング。我が家にも親戚からもらったお下がりの抱っこ紐があるにはあったのですが、子供が1歳7ヶ月を迎えた時点で使用回数はゼロ。おそらく今後も使うことはないでしょう。
なので出産前の準備として抱っこ紐を検討している方は、いったん買わずに様子を見るというのも1つの手。私たちのように気付けば1度も使ったことがなかった、なんてこともあるかもしれませんよ。
抱っこ紐を使うのは2歳頃まで
そもそも抱っこ紐は何歳まで使うモノなのでしょう。マイナビニュースのアンケートによると、1歳になる前に抱っこ紐の使用をやめた人が全体の四分の一(25.5%)ほど。1歳6ヶ月になる前にやめた人は約半数(48.6%)で、2歳になる頃には全体の約7割(69.3%)の人が抱っこ紐の使用をやめているようです。
Q.抱っこ紐の使用をやめた時期はいつですか1位「1歳以上~1歳6カ月未満」 23.1%2位「1歳6カ月以上~2歳未満」 20.7%3位「6カ月以上~1歳未満」 16.6%4位「まだ使用している」 12.4%5位「2歳以上~2歳6カ月未満」 11.8%6位「6カ月未満」 8.9%7位「2歳6カ月以上~3歳未満」 4.1%8位「3歳以上~」 2.4%
また抱っこ紐をやめたキッカケは、子供が「大きくなった/重くなった」ことと「歩けるようになった」ことが主な理由。
うちの子供も歩けるようになった1歳6ヶ月頃から、抱っこをしていても「自分で歩くから降ろせ」と暴れるようになりました。こうなるといちいち抱っこ紐なんてしていられません。
月齢が小さいうちから重さに慣れていく
赤ちゃんの平均体重は月齢6ヶ月で8kg弱。1歳で約9.4kg、1歳6ヶ月でおよそ10.4kg程度だそうです。これを軽いととるか重いととるかは人それぞれですが、私はそう重く感じませんでした。
と言うよりも、重く感じないよう意識していたことがあります。効果があったのかどうかは定かではありませんが、一応書いておきます。
毎日まめに抱っこをして重さに順応していく
例えば出生時の体重が3kg、1歳6ヶ月の時点で10.5kgだったとしましょう。この場合18ヶ月(547日)かけて体重が+7.5kg増えることになり、計算すると1日あたり13.7gずつ増えていくことになります。
いきなり10.5kgの赤ちゃんを抱っこすると重く感じますが、実際は3kgからスタートして毎日13.7gずつ負荷が増えていくだけ。こまめに抱っこをすることで赤ちゃんの体重に順応しつつ、気がつけば10kgを越えてもラクラク抱っこができるようになっていました。
抱っこを筋トレと捉える
結婚して「モテ」を意識しなくても良くなったとはいえ、やはり嫌悪感を抱かれない程度の体型は維持しておきたいところ。だけど生まれてきた子供のため仕事に育児に頑張らないといけないお父さんには、ジムに通うお金も時間もほとんどありません。
だったら抱きましょう、赤ちゃんを。徐々に増える負荷にあわせて無理なくトレーニングできるうえ、子供とのコミュニケーションもバッチリ。さらには奥さんからの評価が高くなるだけでなく、「頼りになる旦那さんというイメージ」+「抱かれたくなるたくましい腕」の相乗効果で、早くも次のベイビーが…なんてことも。
もちろん抱っこだけでなく、子供の年齢にあわせて「たかいたかい」や「お馬さんごっこ」などの遊びも、筋トレの一環として取り入れることが可能です。
抱っこ紐は使わなかったけど、ベビーカーは必需品
私たちが出かける際の手段は徒歩か自転車、もしくは自動車です。いずれの場合も抱っこ紐は使いませんが、ベビーカーは必需品。頻繁に持ち運ぶことを考え、ベビーカーを選ぶときはとにかく携帯性(コンパクトさ)を重視していました。
乳幼児期に使用していたのは、アップリカのA型ベビーカー「ナノスマート」。この時期は子供もされるがままのことが多かったので、特にベビーカーを嫌がることもありませんでした。
ただ1歳を過ぎたあたりから、ベビーカーを嫌がる素振りがちらほら見られるようになりました。これは腰回りがしっかりして一人で座れるようになったので、ベビーカーでの乗車姿勢に不満があると判断。B型ベビーカーのBG「ポキット エア」を購入しました。
アップリカのナノスマートもGBのポキット エアも、コンパクトに折りたためるのが特徴のベビーカー。どちらもパナソニックの電動アシスト自転車「ギュットミニ DX」のカゴに入れることができます。
公共交通機関でベビーカーってどうなの?
基本的にバスであろうが電車であろうがベビーカーを押したまま乗車することは可能ですし、折りたたむ必要もありません。
ただ通勤ラッシュ時など車内が混雑しているタイミングでは、周囲に配慮しなくてはいけないこともあるでしょう。こういった気遣いが苦手だったり疲れるという方は、ベビーカーではなく抱っこ紐を利用した方が良いかもしれません。
ちなみに私自身は公共交通機関でベビーカーを使ったことはありませんが、数回ほど利用した妻によると何の問題も無く快適だったとのこと。外出するのが乗客の少ない時間帯であれば、抱っこ紐は必要ないでしょう。
ただし足場が悪くなる災害時は抱っこ紐が最強
地震や水害など足場が極端に悪くなる災害時は、ベビーカーを使うことができません。さらに停電により真っ暗な状況では、両腕で抱っこして避難するのも危険を伴います。地震や水害などの災害時は、抱っこ紐が最強と言わざるを得ないでしょう。
抱っこ紐がない時はバスタオルやパーカーで代用する方法もある
バスタオルやパーカーなど身近にあるものを、抱っこ紐やスリングの代わりにする方法もあるようです。もちろん災害時だけでなく、抱っこ紐を忘れた時などにも覚えておくと便利。
出産・子育ての準備をしているプレパパ・プレママさんへ
色々と書いてきましたが、私たちが抱っこ紐を使わなかった大きな要因は、正直なところコレに尽きます。
使わなくても何とかなるので本気で使い方を調べない
抱っこ紐を使うという発想すらなくなる
こんなテキトーな取り組み方でも子育ては何とかなります。プレパパ・プレママさんたちも気負わず悩みすぎず、出産や子育ての準備を楽しんでください。
そして実際に子供を育てながら強く実感するのが「子育てに正解は無い」ということ。先人たちの知恵は知恵で上手に拝借しつつ自分たちなりの工夫や発想もどんどん盛り込んで、自分たちの正解を作っていきましょう。